スピリチュアル（精神世界）のこと

今から10ほど前までは、スピリチュアルや精神世界のことなんて全く興味がありませんでした。それどころか、むしろちょっと宗教っぽくて怖いイメージすらありました。そんな私がスピリチュアルにハマったというか、興味を持ったきっかけは、やっぱり「離婚」です。あの時のゴタゴタがあったから今の私がいるんだな、と、創造主はたしかに全ての人間を愛しているんだな、と今では本当に心から思っています。

あの頃の私は深く知りもしないくせに、自分は無神論者だとか、「神？そんなのいるわけないじゃん！そんなの信じるなんてバッカじゃない？」なんて言ったりしていました。その昔、職場に創価学会の方がいて、選挙のたびに深夜でも構わず電話をかけてきて、「オリヒカさんの地域だったら、候補者は〇〇という人だから投票お願いね！」とか、「なんだったら投票所まで一緒に行くから絶対入れてね！」なんてグイグイ押されて、すごくイヤな気持ちになったのを覚えていたからかもしれません。

そんなこんなで、宗教的なモノやスピリチュアル、精神世界のことを胡散臭く感じていた私ですが、離婚問題をきっかけに深く深く心にダメージを負い、傷つき、それまで封印していたインナーチャイルド（当時はわからなかった）まで現れ、本当に身も心もボロボロになってしまいました。

その時の私は誰も頼る人がいないと思い込み、全部自分一人でなんとかしようと頑張りすぎていたんですね。今でこそバツイチ、バツ２も珍しくない時代ですが、なぜか私は「離婚＝恥ずかしいこと」だと思っていたので、自分はもうこの世に存在してはいけない、とまで思い詰めていました。心臓は動いていて息もしているけど、私の魂はあの時完全に死んでいました。

もう何もかもが絶望的で、できれば死にたかったけど自殺する気力もなく、ただただ時が流れる日々。それでも半年くらい過ぎると少しずつ頭が働くようになってきました。やっぱりこのままじゃいけない、働いて社会復帰しなければ。そう思いました。

ある日、新しく始めた美容部員の仕事から帰ってきて、もう深夜11時を回っていたと思いますが、誰もいない部屋で電気もつけずに椅子に座ってぐったりしていると、右側から何か聞こえたような気がしました。最初は気付かなかったけど、右耳からヒソヒソ、ヒソヒソと何かが聞こえる、と思い、その音に意識を集中してみました。すると、「祈りなさい、祈りなさい」と2回、はっきり聞こえたんです。

聞こえたというか、脳に直接語りかけられたというか、メッセージがダイレクトに入ってきたというか、これまでに感じたことのない感覚でした。

普通だったらそんな体験、「怖い！」と思うかもしれませんが、私はなぜかその時、恐怖よりも「そうか！祈らなきゃ！」と、とっさに両手を胸の前に組んで祈りました。何を祈ったかは覚えていませんが、とにかく目を閉じ祈りました。

それから私はたびたびそのようなメッセージをキャッチするようになり、声の主に導かれるように教会に行き、いつしか日曜礼拝を聞くようになりました。その時の私はもちろんキリスト教のことなど何も知りませんでしたし（むしろ実家は仏教です）、聖書も初めて目にしました。でも、たびたびキャッチするメッセージが聖書の内容と一致していることに気づき、その時、神が私を救ってくれたんだということを悟りました。そして、自分は生かされていることを知り、この世は愛に満ち溢れた美しい世界であることを知りました。

人間が本当に悩み、泣き叫び、誰かに助けを求めた時、自分を守ってくれている存在がきちんと現れます。ウソではありません。私が実際に体験しました。

私はこれからも祈り、そして主とともに生きると思います。そうすることで心の平安が保てるからです。本当に不思議な話ですが、「無神論者だ！」なんて粋がっていた私がこんなに180度変わったのも、あの時のメッセージのお陰だと感謝しています。

ちなみにスピリチュアルとは、Wikipediaでは、「英語のスピリチュアル（英: spiritual）は、ラテン語の spiritusに由来するキリスト教用語で、霊的であること、霊魂に関するさま^[1]。英語では、宗教的・精神的な物事、教会に関する事柄、または、神の、聖霊の、霊の、魂の、精神の、超自然的な、神聖な、教会の、などを意味する^[2]。キリシタン用語としては、ポルトガル語読みでスピリツアル、すぴりつあると表記される^[1]。」とあります。

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