My Precious Life

猫とロカボと筋トレと。たまにスピリチュアル、ヨガや美容について。

発達障害(ADHD+アスペルガー)の彼 後編

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良い写真です。夕暮れの湘南。仕事リタイアしたら海の近くに住みたいな♡

 

ADHDアスペルガーの彼に振り回された話の続きです。

前編はこちらをご覧ください。

 

behappy1028.hatenablog.jp

 

オーナーからチェンジして私の担当となった彼は、自分が認められた!と嬉しく思ったのでしょうね、最初はいい意味で、すごーく一生懸命がんばって仕事をしてくれてました。例えばカットやカラーの施術中、私を楽しませようと芸人さん顔負けの「すべらない話」を披露してくれたり、普段ラインで話している少しコアな話題をさらに掘り下げて話してきたり、とにかくよく喋るようになったんです。

 

ちなみにオーナーさんはそんなに喋るほうではなく、どちらかというと黙々と作業する人だったので、私はだいたいコーヒーを飲みながら最近の美容雑誌などを眺めて静かな時間を過ごしていました。

 

これは皆さんそうだと思いますが、美容師さんに会話のスキルってそんなに求めてないですよね?そりゃ、とんでもない髪型にされたら困るので多少は話の合う人じゃないとダメですが、それはお互いの年齢だったり第一印象だったり、雰囲気で何となくわかるじゃないですか。

彼は何を勘違いしたのか、私が彼を指名したのは「話が面白いから」だと思ったみたいで、とにかく毎回「これでもかっ!」というほど喋り倒してました(笑)。

 

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いやいや、私が彼を指名したのは、黒板にサラサラ~っと書くこの絵の才能に惚れたからです。決して喋りが面白いからではありません(笑)。

 

で、彼は喋りと手作業に集中してしまい、私にコーヒーを出すのを忘れるんです。

 

今は多くのヘアサロンがドリンクサービスを行っていると思いますが、そのサロンもコーヒーか冷たい麦茶をオーダーできまして、私は毎回ホットコーヒーをブラックでお願いしていました。ところが彼が担当になってからコーヒーを出してもらえなくなったんです。私も最初は(アレ?今日はドリンク聞いてくれないな~、まいっか!)なんて思っていましたが、これが2回、3回と続くと、(もしかしてドリンクサービス廃止になったのかな?)なんて、ちょっと気になってくるわけです。

 

でも、こういうのって私から「あの~いつものコーヒーは……」なんて催促するのも気まずいじゃないですか?それにサロンには彼だけじゃなく他のスタッフもいるんだから誰か気付けよ!と少しイライラしてしまい、せっかく癒されに行っているのに……と、少しずつそのサロンに対して心が離れていってしまいました。

 

たかがコーヒーくらいで……と思いますよね?ええ、私もそう思います。でも、私という人間は本来あんまり細かいことを気にする性格ではないのですが、一事が万事、こういうことが積み重なると、いつしか相手への信頼が悲しみや憎しみに変わるんですから人間って怖い生き物ですよね(笑)。

 

もちろんコーヒー問題だけではないですよ。例えばちょっと風邪気味の日にサロンに行けば、普通だったら「風邪ですか?大丈夫ですか?」とか「ムリしないでくださいね」など、相手に対する思いやりの言葉が口をついて出てきますよね?でも彼の場合は「マスクしてください!」なんです……。

 

ロングからショートボブに髪型を変えた時も、普通ならお世辞でも「似合いますよ~」とか「イメチェン大成功ですね!」というと思うのですが、彼の場合は「もう少し痩せたらもっと似合うと思いますよ」……(笑)。正直なんですね、ADHDの人って。思ったことをそのまま言ってしまうのです、悪気なく。

 

ちなみに、障害については彼から結構早い段階でカミングアウトされてました。特徴として「物忘れが激しい」「じっとしていることができない」「好きなことが分散されやすい」ということなんですが、それにプラスしてアスペルガーの特徴でもある「不正や嘘がキライ」「相手との距離感がはかれない」「想像力の欠如」というのもあるのですから、一緒にいる人は大変です。

 

最初はその「人と違うところ」に魅力を感じ面白いと思っていましたが、あえて狙って人と違う自分を演じている人は、逆に他人の気持ちも痛いほどよくわかっているので優しい人が多いように感じますが、天然の場合は、ただただ「変わった人」で、喜びや達成感を共に味わうことは出来ません。

 

仲良くなるにつれサロン外でも会うようになり、一緒に食事に行ったり、ライブに行ったり、デートっぽいこともしてきました。彼に100万弱の借金があることも聞き、知り合いの編集者に美容ライターの仕事を回してくれるようにお願いもしました。

 

それなのに、「10月セブに旅行に行ってくるわ」とか「一眼レフが欲しい。iPhoneじゃヘアモデルをキレイに撮れない」、挙句の果てには、「紹介してもらったライターの仕事、自分のためにならないし時間の無駄だから辞めるわ」など、非常識で呆れるようなことばかり言ってくるようになったんです。もうまさにクズ……。

 

若くてイケメンでスラッとしてて、どことなくネコっぽい雰囲気の彼に持ち前の母性本能でいろいろ面倒を見てきましたが、詐取され続けることに心身が悲鳴を上げ始めました。あ、詐取されると言っても、現金を渡したり、物品を貢ぐようなことは一切していませんよ。私もバカではありません。冷静に状況を判断しつつ、深入りしていいかどうか見極めていたところ、傷ついた心が限界に達し、ある日を境に「もう2度と顔も見たくないっ!」と思うほどの拒否反応が出て終わりを迎えました。

 

ラインで「もう会うのはよそう」と送ったら、間髪入れずに「了解しました!」という返事が来て、いともあっさりと私たちの関係は終了。いやいや、「了解しました!」って……私は一応お客さんだよ?あなたは年間30万以上支払う顧客を失客するんだよ?と思いましたが、まあ私にはもう関係ないので別にどうでもいいです(笑)。

 

彼、ちょっとホスト気取りだったんでしょうか?

 

なお、今、発達障害のパートナーをお持ちで、うつうつとした毎日を過ごしている方がいらしたら、それはもしかしたら「カサンドラ症候群」かもしれませんよ!カサンドラ症候群とは、発達障害(おもにアスペルガー)のパートナーと情緒的な相互関係が築けず、身体的・精神的な苦痛が生じる症状のことをいいます。

 

社会には自分が発達障害だと自覚していない人が大勢います。とくに、ADHDアスペルガーは男性に多い障害とのことなので、恋人や配偶者とどうにも心が通じ合わないとお悩みの方は、相手のアスペの可能性も疑ってみましょう。だって、障害なら仕方ないじゃないですか!あなたが悪いわけではありません!!

 

以上、発達障害の彼との数年間でした!

それでは、また~。